」カテゴリーアーカイブ

Dandy Lion > 「シングルモルト」って? ~いまさら聞けない初歩の初歩~

「シングルモルト」って? ~いまさら聞けない初歩の初歩~

「シングルモルト」って? ~いまさら聞けない初歩の初歩~

巷では1本330万円の日本のシングルモルト・ウィスキーが発売される、とのニュースが話題になっております今日この頃、業界ではまだまだウィスキーブームが続く事と予想されております。

このウィスキーブーム、日本ではハイボール人気からブームが始まり、ドラマ「まっさん」の影響で爆発した、とお思いの諸兄が多いと思いますが、実はその前から世界ではウィスキーブームが来ていたんですね。この話はまた何かの機会で書きたいと思いますが、そのブームをけん引している要因の一つにシングルモルト・ウィスキーがあるとワタクシは思っております。

「ってか、実はあんまり良くワカラナイんだけど、ぶっちゃけ”シングルモルト”って何なの?」

と思ったアナタ、今回はその「シングルモルト」についてお話させていただきます。

グレンフィディック12年

・銘柄名の下に「SINGLE MALT SCOTCH WHISKY」の文字が入ってます。

シングルモルトはどんなお酒?

まずはここから。

世界にはたくさんのウィスキーがありますが、大別すると生産している国別に5大ウィスキーに分けられ、その中でシングルモルトはスコッチウィスキーの原酒的なもの、とざっくり書かせていただきましたが、もう少し深く書いてみましょう。

ウィスキーの原料のうち、大麦麦芽というものがあります。大麦を発芽させたもので「Malted Barley/モルテッドバーレイ」、略して「Malt/モルト」と呼びます。この麦芽(=モルト)を100%使用したウィスキーを「モルトウィスキー」と呼んでます。

スコットランドでモルトウィスキーを名乗るためには大麦麦芽を原料として、単式蒸留器を用いて2回(または3回)蒸溜を行い、オーク製の樽にて3年以上熟成されたもの、という定義があります。つまり「モルトウィスキー」は材料に対する呼び方なんですね。

では、よく言う「シングルモルト」とはどういったニュアンスで使っているのでしょうか。直訳すれば「単一のモルト」といった意味になりますが。

答えを言えば、「シングル・ディスティラリー・モルト」という言葉が略されたと言うのが一番わかりやすいと思います。私は「単一の蒸溜所で造られたモルト(ウィスキー)」と言う意味で使われていると思っています。つまり蒸溜所(造られた場所)にスポットを当てているのが「シングルモルト」という事ですね。

蒸溜所の景色

・ハイランド地方の蒸溜所。
〇〇の第2蒸溜所として建設され、〇〇の名前をもらった蒸溜所。

シングルモルトの楽しみかた

それぞれの蒸溜所で生まれるシングルモルトはその個性がウリであり、その蒸溜所を語りながら飲むのが楽しむポイントと言えるのではないでしょうか。

「この蒸溜所は海の近くに建てられているのでほのかに潮の匂いがする…」とか、「この蒸溜所のポットスチルはとても小さいので、パワフルでオイリーな味わいだ…」なんて、かなりスノビッシュ(注)な臭いがしますな~。

ある程度モルトウィスキーを飲み慣れてくると、スモーキーなのが好きだったり、華やかなのが好きだったり好みが出てきますよね。すると次に考えるのは同じような味わいの、違う蒸溜所のものを…、となってきちゃいます。

「あの蒸溜所はこんな香りがしたけど、この蒸溜所はこんな香りがするのか…」って、さらに語りたくなります。コレがシングルモルトの楽しみだったりするんです。ホントに。コレがうるさいと思うか、ツウっぽいと思うかは…アナタ次第です。

バリンダロッホ

・バリンダロッホ・エステート・ディスティラリー。
規模はかなり小さく、こだわりが詰まったマニアが喜ぶ蒸溜所。

これからのシングルモルト

各地域の蒸溜所のシングルモルトを飲み比べる経験も増えてくると、そこそこ蒸溜所の名前を聞けば味わいがイメージできるようになります。

そうなるとどうなるか。そうです。飲んだことのない蒸溜所が気になりますよね。

え?そんな蒸溜所、聞いたことがない…、となれば飲みたくなるのが人情ってもんでしょう。こうしてモルトフリークが出来上がっていくワケですが、アナタは今どの辺りでしょうか(笑)

今や空前のウィスキーブームです。日本でも新規の蒸溜所が数多く立ち上がっていますが、海外は10年ほど前からスゴイ事になっています。21世紀の蒸溜所建設ラッシュとして歴史の1ページに刻まれるハズです。これ、半分本気ですよ。

と言うわけで、すでに今でも聞いたことのない蒸溜所のウィスキーがリリースされていますので、BARのカウンターでバーテンダーに聞いてみてください。スコットランド、アイルランドだけでなくイングランドやウェールズ、ドイツにフランス、広く世界に目を向ければ台湾やインドでも素晴らしいウィスキーが造られ始めています。

機会があったら是非お試しください。美味いウィスキー、出てこいや~!

 

注)スノビッシュな… ここでは通ぶったうんちく好きを意味する。デキる奴、と言い換えても良い。

一般的にスノッブ(snob)は俗物、スノビズム(snobbism)は俗物根性と訳されるが、お酒の世界では博学でオシャレな酒飲みをやっかみ半分で呼ぶことも多い。また、デキるバーテンダーの9割はこれに該当する。(諸説あり)

カテゴリー: Blog, Infomation, Whisky, 蒸溜所 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA